兵庫県 尼崎 豆腐の匠 こだわり匠の味をお求めなら宮島庵まで
宮島庵
近松豆腐ニュース
毎日新聞に兵庫の逸品として近松豆腐が紹介されました
毎日新聞に近松豆腐が紹介されました   純白の塊を口に含むととろりと溶け、大豆本来の濃厚な甘み。天然のにがりと国産の有機大豆を使った「近松豆腐」(220円)。
尼崎市の下町、阪神杭瀬駅前の商店街にある豆腐店「宮島庵」(同市杭瀬本町1)の看板商品だ。
尼崎ゆかりの江戸時代の歌舞伎・浄瑠璃脚本家、近松門左衛門にちなんで名づけた。ほのかに温かみの残る出来たての豆腐は、生き物のよう。
店主の宮島義彦さんは「安全、安心な素材で誇りを持って作っています」と胸を張る。

 

宮島庵は1953年創業。能登半島(石川県)出身の父義雄さんが、同郷の知人がやっていた豆腐店を受け継いだ。義彦さんも子供のころからバケツに豆腐を入れ、近所の工場の寮などに配達。
大学時代は「世界を飛び回る商社マン」にあこがれたが、義雄さんの背中を見るうちに豆腐作りに没頭していった。
79年、68歳だった義雄さんが病気で亡くなり、義彦さんが経営者の重責を負うことになった。当時、チャレンジ精神旺盛な31歳。まず考えたのが「ほんまにおいしい豆腐とは、何ぞや」だった。
やがて、豆乳を固めるための凝固剤を、一般的に使用される「硫酸カルシウム」ではなく「にがり」を使った方が大豆の甘みを引き出せることに気づいた。
しかし、豆乳とにがりを「合わせる」際、うまく固まらなかったのだ。

「これでは商品にならへん」。だが、義彦さんはあきらめなかった。江戸時代に発行された豆腐料理本「豆腐百珍」などをひもとき、研究を重ねた。失敗しては「何ででけへんねやろ」と落ち込み日々。それでも「いつかはできる」と信じ、にがりの量や混ぜ方などを微妙に変えて試行錯誤を繰り返した。

1年後、やっと満足のいく「木綿」ができた。その半年後には、よりきめ細かく滑らかな「絹ごし」にまで技術と味を高めた。やがて自然食品業者の目にとまり、有名百貨店の店頭にも並ぶようになった。

義彦さんの目は、次に「安全」に向いた。「『食』とは『人を良くする』と書く。できるだけ体にいいものを食べてもらいたいと思いました」。
それまでも無農薬栽培の大豆を使っていたが、有機農産物の流通グループを通じて仕入れた有機大豆を使うようになった。国産有機大豆は、国内で流通する大豆全体の約0.01%しかないが、それにこだわった。01年には、国内の有機豆腐製造・小売店としては初めて「有機JAS」認証を取得した。

近松豆腐は04年に尼崎の逸品を選ぶ「メイドインアマガサキ」でグランプリを獲得。たっぷりの汲み上げゆばの入った「ゆばとうふ」(320円)も人気商品になった。
「栄光な賞をもらいました。杭瀬ではちょっと見かけへんハイヒールの女の人やらが来てくれるようになって。お客さんは増えましたわ」

大手スーパーとの価格競争などで、町の豆腐店には厳しい時代。義彦さんも「コストがかかる『有機』で利益を出すのは難しい」とこぼすが、「安全で本物の味の豆腐を、子どもたちにもっと食べてもらいたい」と夢を語った。

お問い合わせは、宮島庵(電話:06-6481-2673まで宜しくお願いいたします。 HP:https://www.miyazima.com